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開発環境準備編 windows版
概要
現在のCHIRIMENは、Boot to Gecko OSベースのボードコンピュータです。そこで、その開発には、B2G端末のための開発環境を用いることになります。開発ではホストPC上のFirefoxに搭載されたWebIDEを用います。さらに補助的に同じくホストPC上のADB(Android Debug Bridge)を用います。そのため、開発環境の準備として、CHIRIMENをホストPC上のFirefox WebIDEから認識できるようにします。
このガイドはWindows PCをホストコンピュータとして用いた場合の、CHIRIMEN開発環境の準備方法を紹介します。
必要機材
この開発環境に必要なハードウェア要素は、起動編で用いたすべての機材に加えて、以下が必要です。
- Windows PC (7以上を推奨)
- USBケーブル (典型的なCHIRIMENパッケージに付属)
ハードウェア構成図
ホストPCに必要なソフトウェア
- Firefox
- ADB Helperアドオン
- ツールアダプタアドオン
- ADB(Android Debug Bridge)ツール
- Java (JREも可)
- Android SDK Tools (ADBツールをインストールするマネージャ)
- CHIRIMEN用USBドライバ
ステップバイステップガイド
以下、順を追ってインストール手順を説明します。
USBドライバのインストール
- Windowsのデバイスマネージャを起動
- CHIRIMENを起動(起動編に沿って起動します)
- CHIRIMENをホストPCにUSBで接続
- Windows10 Ver1511以降
- USB Device としてCHIRIMENが自動認識される(デバイスマネージャで確認)
- それ以外のWindows
- デバイスマネージャにはデバイスドライバーがインストールされていないデバイスとしてほかのデバイス/CHIRIMENが現れる。
- DriverAssistant_v4.1.1.zipをDLし解凍
- デバイスマネージャで、デバイスドライバーがインストールされていないデバイス CHIRIMENを選択し、ドライバーの更新
- 上記解凍したフォルダ(とそのサブフォルダ)を指示するしてドライバをインストールすることで、Android Device / Android Composite ADB interfaceとして認識する
ADB(Android Debug Bridge)を使えるようにする
- jdk(少なくともjre)をインストール ここ もしくはここ
- Android SDK Tools Onlyをインストール(Android Studioは必要以上。)
Other Download OptionsでAndroid SDK Tools Onlyを選択できる
- SDK Managerを起動
注:Andorid SDKを just for meではなく for anyoneでインストールした場合は、SDK Managerを管理者モードで起動
- Android SDK Platform-tools をインストール
- Platform-toolsのadb.exeの場所をWindowsのPATHに設定
- 以下の動作を確認する。
- コマンドプロンプトで adb shell[ret]とすると、CHIRIMENにログインできる
Firefox WebIDEでCHIRIMENを認識させる
注:WebIDEは ADBの機能を利用してB2G OSコンピュータであるCHIRIMENを制御します。したがって、必ず前章のADBでCHIRIMENが操作できる状態にしてください。
- 最新版にアップデートされたFirefoxを起動
- ツール/開発ツール/WebIDE を選択
- 右上の USBデバイス の項目下の、ADB Helperをインストール を選択
- ADB Helperアドオン
- ツールアダプタアドオン
の2つをインストール
- Firefoxを再起動
- 以下の動作を確認する。
- ツール/開発ツール/WebIDEの右上のUSBデバイス欄にCHIRIMENが現れる
- CHIRIMENを選択すると、WebIDE左側にランタイムアプリ一覧などが出現する
以上で基本的な開発環境の準備は完了です。
参考文献